2024年オンラインクラスの三上さんが受験の体験記を書いてくださいました!
三上さんは受験期も受験が終わってからもほぼ全ての講座や企画に参加してくださっています✨
受験対策とは別の成分テイスティング講座も受験に役立てて下さっていますので、そのあたりも参考にしていただきたいと思います😊
自己紹介
三上順子です。
薬剤師です。
習い事の新年会で澤乃井の「蒼天原酒」を振る舞われた時に、それまでの「蒼天」以上に美味しく、同じ名前なのに違いは何なのだろうと思った所から日本酒の違いを意識し始めました。
受験の動機やクラス選び
日本酒に興味を持ち始めて購入した特集雑誌か何かで酒ディプロマの宣伝を見かけました。興味半分で(すみません)独学で挑戦しましたがこの時は2次試験を合格できませんでした。
それからしばらく忘れていましたが、この時に2次試験対策の澤乃井セットを注文したのがきっかけか、SNSでADVの宣伝がやたらと流れて来て、並里先生もそこで良くお見かけしていました。ふと、この方確か日本酒の先生だったと思うけど、そういえば何者?と思いHPを拝見した所、4 月から始まる「成分テイスティング講座」を見つけました。
普段は、馴染めるかなぁと躊躇するのですが、内容が面白そうなのと、4回なら通いきれそうだったこと、失敗でもイケメンさんを見られたと思えば諦めがつく!と自分を納得させる事が出来、受講を決意しました。
第1回目を受講して…
帰ってからすぐ1次試験対策講座のオンラインを滑り込みで申し込みしました。
先ずは並里先生がカッコ良いこと!はもちろんですが、とても誠実な印象で、沢山の知識をもっている上での理論解説はとても分かりやすくて面白く、見たことの無い色々な日本酒のテイスティングが楽しく、教室の雰囲気もとても良く、この先生からもっと日本酒を学んでみたい!!と思いました。
でもこの時はまだ試験は二の次でした。
受験勉強期間、当日について
【1次試験対策】
〇受験対策講座(オンライン)
通学は日程が合わず、そもそも募集が終わっていたのでオンライン講座を選びました。オンラインは途中入室OK、後日録画配信がある事がとても良かったです。
録画配信は溜めてしまいそうなのが少し不安でしたが杞憂でした。講座がとても面白かったので仕事で疲れた後でも苦ではなく毎週心待ちにしていました。まとまった時間が取れないときは2、3回に分けて視聴しました。
どうしてもリアルタイムにも出席したく、仕事が終わってから講座の終わり30分前くらいに出席して、時間がうまく行った時はテイスティングにも参加できました。半分残して、録画配信を視聴する時に再挑戦していました。
録画配信は聞き逃し、見逃しした時に何度でも確認できる事も便利です。
また並里先生加筆講座資料が素晴らしいです。教本は私にはとっつきにくく、目を通す気力が失せるのですが、資料はとても分かり易くまとめて下さっているので理解しやすかったです。
視覚的にも記憶が残るように写真やイラストを活用して下さっていてすごく考えられた資料だと思います。“生酛造りで働く菌”の解説がかなりホラーで、しっかり覚えられました。ガンマンの写真も印象的でした!その他、何でこの写真?イラスト?と思うのですがそれが結構インパクトになって記憶に残ります。先生のイケメン画像も盛り込んであってクスッと癒されました。
独学の時に教本を読んだだけではイメージが掴めずになんとなく暗記していた部分も、講座や資料でこういう事だったのかぁと腑に落ち、とても面白い事に気がつけました。日本酒のラベルに書いてあることなどと繫がって、今までよりもっと日本酒が魅力的で好きになりました。
苦戦したのは、ただ暗記しなければならない部分です。
年号や清酒生産量の順位、特定名称酒比率などの数字を覚えるのがすごく苦手で、
いつでも確認が出来るようにベッドヘッド、トイレ、至る所にコピーを貼って覚えました。特定名称酒比率については自分で順位順の表を作り覚えました。
個別でLINEで質問出来るのも良かったです。どんな質問でも優しく対応して下さるので安心して質問が出来ました。時には試験外の事を交えながら説明して下さり、とても興味深く、そういう事も知識の定着に繋がったと思います。
また、クラス会やイベントを開催して下さるので、時間が許す限り出席しました。それぞれが新鮮でとても楽しかったのと、そこで知り合った方々と現状を分かち合えたのは励みになりましたし、合格者の先輩方から伺ったお話もとても参考になりモチベーションが上がりました。
〇オンラインアカデミー(練習問題)
10000問解けば1次試験を合格出来ると伺い目標にしました。仕事の休憩時間、移動時間、隙間時間にゲーム感覚でチマチマ進めていました。
模擬試験の方は終了まで答え合わせが出来ないのですが、少し時間を取れそうな時には制限時間より早く終わらせるように挑戦し問題数を稼ぎました。が、少し操作を誤ると白紙になってしまい答え合わせも出来ず泣きました。お気を付け下さい。
先生がアナウンスして下さっていたのに本腰を入れたのは遅く、最終的には10000問解きましたが答えを振り返る時間が無いくらい余裕がありませんでした。
本当に早めに本腰入れておいて損は無いと思います。反省です。
【1次試験当日】
7月末まで締切の仕事があり試験勉強に集中できるのが8月だったため、また他に空いている時間が無く、かなり後半の試験日にしました。
最後の講座で1次試験前の心得を質問した時に先生から頂いたアドバイスが目から鱗でした。
「直前に確認する資料があちこちに分かれていると効率が悪い、1つに情報を集約させておいてそれだけを見れば10分で1周できるくらいに」
すごく思い当たり、慌てて改善しました。私は普段から
並里先生加筆講座資料を中心にしていたので、そこに間違えた問題の解説や、教本の解説、問題に出たペアリングを書き足していくようにしました。
もう一つ頂いたアドバイスで「下見や具体的なイメトレ」をしておいたのも良かったです。下見の段階で、早く着いても会場に入ると落ち着いて直前勉強が出来ないと分かりました。階下にあるカフェに入り直前まで勉強することを計画。直前に確認した所が出ましたし気持ちも安定しましたし良かったです。
試験内容は、オンラインアカデミーの問題よりも素直で簡単な印象でした。
【二次試験対策】
〇テイスティング集中講座(オンライン)
テイスティングに特化した講座で、それぞれのテーマに合わせて解説があり2回のテイスティングがあります。
こちらも間に合えば後半のテイスティングにリアルタイムで参加、録画配信時に解説を聞き、残りを試すという参加方法でした。
1次試験対策講座でもテイスティングの時間があり、ひと通りの事は教わりましたが、並里先生の講座がとても楽しいので受講しない選択肢はありませんでした。もちろん能力もまだまだ足りませんでした。
それぞれのテーマに対して理論立てた解説があり、頭で理解する事でテイスティング時の感覚の拠り所になりました。また選択用語についてどんな時にどの用語を選ぶのか、この講座で解説を聞いたり何度も質問したり他の方の質問を聞いたりすることで整理出来たと思います。試験で用語選択するにあたってのテクニック的な事も教えて頂けました。
模範解答は幅がありましたが、とにかく“並里先生について行け!”と思っていたので、並里先生の解答に近い答えを出せることを意識しました。
その結果、後半ではある程度先生の解答と同じ物を選べるようになり、先生の解答とは違っていても模範解答内には入るという事が増えました。
特定名称、米、生酛造りを当てる事はとても難しかったですが、理論的な理解が出来たところで着目するポイントが分かり最初の頃よりは当てられるようになりました。
ただ、こなれてくると最初のニュアンスから“これはアル添に違いない”という先入観が入り、香りやバランスまで誤ってしまう事があるのが困りました。
〇成分テイスティング講座(導入編・特訓編・焼酎)
もともとは試験対策のつもりではありませんでした。
日本酒に含まれる色々な香りを単独で嗅げるのがとても面白いし、ここで日本酒にはどういう香りがあるのかを体得できました。フェネチルアルコール由来のバラの香りを家の日本酒を飲んだ後のグラスから感じる事ができたのは感動でした!普通酒に単独の香りを添加したものを嗅ぎ分けるトライアルは難しく疲れるけれどとても面白かったです。嗅覚訓練にもなりそうなのでまた機会があればやりたいです。
何もかも新鮮でとても楽しかったです。
1次試験対策、2次試験対策と並行して成分テイスティング講座を受けていたので、対策講座のテイスティングでは、先生の仰るニュアンスが比較的早い時期から理解出来ていたと思います。
上手く香りをとれていたわけではありませんが、目標になる香りがある程度分かっていて何度も反復していたのはすごく強みだったと思います。
焼酎の香り成分も確認出来て良かったです。焼酎は香りの設問はありませんが、香りが原料に結びつくので、香りを知っておくのはとても意味があると思います。
2次試験間近の講習だったのでおさらいにもなりました。

写真は成分テイスティング講座の導入編
〇ニ次試験対策論述講座(オンライン)
1次試験では選択肢の単語の一部を見れば選択出来てしまうので、論述はかなり手こずりました。
論述講座でテクニックを教えて頂いたのは勉強するにも効率的ですごく良かったです。問題はその知識をインプットできるか。予想問題を頂きましたが、仕事関係のイベントや締切が複数重なりなかなか時間が取れず、試験日10 日前に開催して下さった少人数の講座でもまだほとんど書けない状態でした。この時に皆さんとの差を思い知り、講座に出て来た問題と予想問題だけでも答えを作って何度も書いてやっと少し覚えました。
先生作の漢字練習帳もすごく役立ちました。覚えている単語でもいざ漢字で書こうとするとこんなに書けないなんて!!
〇二次試験対策講座(現地・オンライン)
2次試験本番が近づいて来て開催された、テーマ毎のテイスティング講座です。
色々な先生が各テーマで担当して下さっていました。
仕事の関係で時間がタイトで、途中でスタイルが変わる事に順応するヒマも自信も無いし、これまた“並里先生について行け!”ということで並里先生の講座に絞りました。時間を強引に作って同じ内容でも良いので現地・オンライン問わず参加し何とか5コマ参加できました。
テイスティング回数を積めましたし、気になっていたアルコール添加酒の回と本番シュミレーション、焼酎の回に参加出来て良かったです。
現地ではオンラインよりも本番に近い感覚が得られました。同じ目的を持った方々とお話できたのも励みになりました。
〇焼酎テイスティング小瓶セット
独学の時に、自分で焼酎をそろえたり、揃っているお店を見つけるのは難しい事を思い知っていたので販売開始して早々に購入しました。
芋、米、麦、黒糖、泡盛が各4種、常圧・減圧、アルコール度数も異なった物が入っています。
そして並里先生の解説動画付きのかなり魅力なセットです。売切れてしまうので早めの購入が良いと思います。
また、原料の香りの比較だけでも早めに始めておくと良さそうです。慣れが必要な気がします。勉強していなくても飲み慣れた方なら原料の違いは分かるそうですので。
先生や合格者の先輩方に、
焼酎は設問数が少ない上配点が高く、出来てしまえば点数を稼げるので捨てるのは勿体ない、と伺って得心し時間を割く事にしました。
最終的には常圧・減圧、アルコール度数、泡盛はそこそこ判別できるようになり、その他の原料も正解率が増えました。日本酒よりも正解できる可能性を感じました!
【2次試験当日】
論述試験のキーワードが少しでも出せるように試験会場のそばのカフェで今まで書き溜めた予想問題の解答と、産地プロフィールを確認していました。
2次試験のテイスティングでは、練習していたのと違い色調や味わいの選択が2つだった事に時間が取られたり、マークシート慣れが甘かったのが反省点です。
緊張のせいなのか、数字に弱いせいなのか。日本酒のラベリングが数字、選択用語も数字、選択数も数字、で数字の混同が起きてマークミスをして時間を取られました。また、違うお酒の欄にマークしてしまったり、後で…と思った所を書き忘れたり。終了!の合図があってから発見して「終わった…」と思いました。
日頃から考え込んでしまい後回しが多かったですが本当に時間が無いので、とにかく1周目にすぐ書き込んだ方が良かったなと思いました。
残り5分はケアレスミスを防ぐための確認に充てるように先生から教えを受けていたのですが、その時間を焼酎に充てないといけないくらい私には時間がありませんでした。
会場に時計がなく持ち込みも出来ない事も厳しかったです。
論述は、先生の予想の問題から変化球で出題されており、少しパニックになりましたが覚えていることを何とか書きつなぐことが出来ました。それでも3問中1問はほぼ全く書けませんでした。
良く合格出来たな…と思います。謎です。
【受講・受験後の感想など】
約8カ月間、こんな集中して頑張る事は久しぶりでした。
身を削りましたが、楽しかったー!!
そこから繋がる方々とも知り合えたりとても素敵な体験でした。
始め資格は取らなくても良いと思っていましたが、勉強への向き合い方も変わりますし、合格できればやっぱり嬉しいですし夢も広がります。
今までの友人や知人に報告したところ(合格まではほとんど誰にも言いませんでした)、日本酒の話で何かと盛り上がるようになりました。
日本酒とは関係のない仕事ですが、この体験は仕事やプライベートにも活きていきそうです。
予習や資料作りも出来ず、とにかく与えられたものだけを必至にこなして、本当に最短距離で合格させて頂けたと思います。
並里先生の無駄のない的確な教えと誘導、そして熱意と根気のおかげです。先生は優しいですが、ニコニコしながらもサラッと圧をかけて下さいます。笑。
見た目がイケメンなだけでなく心意気までイケメンな先生です!
おかげ様で楽しく頑張れました。ありがとうございました。
【推しの酒など】
推しの酒と言いますか、魅了されてしまったお酒はなんと言ってもイケメン利酒師監修の“SUMIGA sake”です。
講座を通してたくさんの魅力的な日本酒に出会いましたが、中でも“SUMIGA sake”は衝撃でした。それまで私が持っていた“美味しい日本酒”のイメージと全く違いました。
テイスティング講座で宣伝された時はデザインが素敵で欲しい!と思ったものの、価格で自分用にはちょっと無理だなぁと思っていました。 が、一度頂く機会があり、そこでの香りと味わいが忘れられず、どうしてももう一度確認したく購入してしまいました…。
結局ご褒美酒として今は常備されています。
樽の香りと、ふくよかで優しい味わい、何層にも重なったような旨味に感覚を寄せているととても癒されます。

【告知したい活動】
せっかく取得した資格ですが、実際はまだまだ知らない事の方が多いです。日本酒の勉強をするための皆伝を頂いた気持ちで、酒蔵見学(資格を取得してからの方が断然面白かったです!)やイベント、先生が開催して下さる講座を楽しみつつ知識を増やし、テイスティングスキルを磨き、自分の周りにもジワジワと日本酒の魅力を伝播していけたら嬉しいです。
【ナミサトから】
とても素晴らしい体験記をありがとうございます✨
各講座や教材の活用についてもすごく参考になりますね!
三上さんはクラス卒業後も講義やイベントに沢山ご参加いただいていますが、フルに楽しんでくださっているのが本当によく伝わってきます✨
イケメン唎酒師(私)が監修したSUMIGA sakeの味わいもすごく理解してくださってとってもうれしいです!
今後も面白い講座を沢山作れるようにしますね!
並里直哉

写真はお燗体験講座を楽しんでいる三上さん
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